2019年07月08日(月)
6月のとやま月イチ読学部を開催しました
6月27日(木)に、6月のとやま月イチ読学部を開催しました。
![]() |
開催日時 | 令和元年6月27日(木) 19:00~20:45 |
開催場所 | CiC3階 会議室(富山市新富町1-2-3) | |
課題本 | 吉野源三郎 著 『君たちはどう生きるか』(岩波文庫) |
今回の課題本は、知的好奇心旺盛な「コペル君」と、彼を見守る教養のある「おじさん」が
今も昔も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う姿を描いた教養小説で、
1937年(昭和12年)に出版され今もなお多くの人に読み継がれている作品です。
今回の読学部では、前半にファシリテーターの方が、準備した
資料を基に、この物語が書かれた時代背景や、著者である 吉野 源三郎が
どのような人物だったかなどを解説してくださいました。
後半は、皆で意見交換をしました。
約束を破ってしまった友達に許してもらおうと必死に言い訳を考えるコペル君や
神社で困っている様子のおばあさんに対し何もできなっかったコペル君のお母さんに対して
「コペル君の気持ちは、痛いほどわかる」
「自分もおばあさんに席を譲れなかったことがある」など
共感する意見が多く聞かれました。
また、「現代でも問題となりえる内容を取り上げている」
「失敗も糧にできると考えられる作品」「どう生きるか考える、それを次の世代に伝えることがテーマになっていると感じた」
と、この作品がなぜ昭和初期から現代まで読み継がれているか納得できるといった様子でした。
最後は、恒例の記念撮影です。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
次回のとやま月イチ読学部は、富山市立図書館との特別企画です。
7月27日(土)TOYAMAキラリにて、翻訳家 金原瑞人さんをお招きして、
講演会と交流会(読書会)を行います。交流会終了後には、サイン会を
予定しています。ぜひ、ご参加ください。
多くの皆さんとお会いできることを楽しみにしています。